ヤングガンガン本誌より 【咲-Saki-】 <116局・麻将>
ちかちゃん 「やった〜」
ちかちゃん素直過ぎるw
染谷先輩は 「止められんかった…」 と反省しているけれど、東一局のアレはどう見ても
純粋な鬼ヅモ和了 だったので、責任は感じなくてもOKですわ。
ゆーこのように 「ざんねんよ〜」 くらいの心持ちで良い。
切り換えていきましょう、切り換えて。
東二局を制したのは 「アジア大会の時のやることは同じ ───」 とする、U-15アジア大会銀メダリストのハオ。
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ハオ 和了 (ツモ・300・500) |
ドラ表示 |
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「感じたままに打つだけ ───」 と見せた手は、意外にも、牙に欠けるゴミ手。
謎なのは、前巡で河に出された
ハオのアガりの不可解さに染谷先輩は絶句する。
切りでは 待ち 1面、 役なし(リーチなしでは出和了り不可)
切りにしておけば 待ち 2面、平和一盃口or平和という手であった。
初心者レベルの見逃し。
アジアの銀メダリスト、まさかのイージーミス?
まさかのイージーミス、当然そんなことはなかったぜっ!!
なんでも、一色三歩(イーソーサンプカオ)という中国麻雀の役が入っているそうだ。
ハオはその中国麻将を芯にして打っているそう。
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「この手も中国ルールだともっと高いですヨネ…」
「残念!」
「それが極まりだ」 |
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へえ。 辻垣内さん、「極まり」って何て常用外な使い方してるんだw
Wiki先生で調べたところ、一色三歩とは ───
という役らしい。
ハオの和了形は だから、確かに一色三歩として成り立っている。
更に解体してみると ───
日
本
麻
雀 |
役 |
翻 |
点 |
中
国
麻
将 |
役 |
点 |
|
ツモ |
1翻 |
300
300 500 |
坎張 |
1 |
平和 |
2 |
不求人 |
4 |
一色三歩高 |
16 |
基準点 |
8 |
↑しかも
ツモ和了の
場合は
3人ともが
8点+アガり点を
払うので |
合計点×3 |
トータル |
1翻 |
1,100 |
トータル |
93 |
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【坎張】 |
嵌張待ちで、待ちが一つである手。 |
【平和】 |
全て数牌で、面子4組を順子で構成した手。 |
【不求人】 |
副露していない状態で、自摸和了した手。 |
【一色三歩高】 |
色の数牌で、1つまたは2つずれた数の順子を揃えた手。 |
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こんな感じになります、恐らく。 (間違ってたらスミマセン)。
日本麻雀と中国麻将では ”点数の数え方” が根本から違うので、純粋比較は難しいのですが、
役の多さが明らかに違うので、ハオの手高さが一目瞭然ですね。
なお、もう一つ注目したい中国麻将ルールが、ここ。
”日本ルールは1飜縛りだが、中国ルールは8点縛りである。即ち8点以上の手でなければアガれない。”
つまり、ハオの和了は今後も ”8点以上縛り” である筈。
染谷先輩はまだ分からないけれど、中国麻将に早い反応を見せていたゆーこなんかは、ここを突いてくるのかなー、なんて。
姫松は中堅にエースが控えているので、次鋒のゆーこは速攻 ─── 痛手を減らす方向の作戦もアリかも。
しかし 【咲-Saki-】界の特殊選手って、こんな感じの ”パッと見ではイージーミス” にしか見えない形になっている選手も
結構いそうだね。
作中の西田記者の様子から、マスコミが ”能力” という概念を持っているようには思えないし。
(もちろん西田さんが否定派なだけの可能性もあります。よく原村さん追い掛けてますし)
ハオみたいに大型タイトルを持っていたら ”今の手には何かある” という威風の一つも付くだろうけど、それ以外の選手は、
特別名をあげていなければ、 ”ただのミスの多い選手” という印象をもたれかねない。
きっと、目に見えないタイプの能力者は評価不利だろう。
長野なんかは、モモの 『ステルス』 がその最たる例になるかな?
モモの 『ステルス』 は、映像記録ではちゃんと映るということだし、牌譜では絶対に分からない。
ただの ”無警戒で振り込んだ相手が悪い” ということになって、モモの評価が上がるのではなく、恐らくは相手側の評価が
下がるだけだ。
長野決勝の透華なんかは、不憫だが、 ”下手になった” というような評価を受けてしまうんじゃないかなあ。
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ちかちゃん 和了 (ツモ・4,000・8,000) |
ドラ表示 |
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余談ですが、東一局のちかちゃんの和了も中国麻将に置き換えてみました。
日
本
麻
雀 |
役 |
翻 |
点 |
中
国
麻
将 |
役 |
点 |
|
ツモ |
1翻 |
4,000
4,000
8,000 |
一般高 |
1 |
断幺九 |
1翻 |
平和 |
2 |
平和 |
1翻 |
不求人 |
4 |
一盃口 |
1翻 |
三色三同順 |
8 |
三色同巡 |
2翻 |
基準点 |
8 |
ドラ2 |
2翻 |
↑しかも
ツモ和了の
場合は
3人ともが
8点+アガり点を
払うので |
合計点×3 |
トータル |
8翻 |
16,000 |
トータル |
69 |
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【一般高】 |
同色同数の順子2つを含む手。
日本の一盃口に相当するが、鳴いていても良い。 |
【平和】 |
全て数牌で、面子4組を順子で構成した手。 |
【不求人】 |
副露していない状態で、自摸和了した手。 |
【三色三同順】 |
三色の数牌で、同じ並び順の順子を3組揃えた手。 |
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たぶん恐らくたぶん、こんな感じの筈。
ここが日本である以上、無駄IFとはなってしまうのですが、中国麻将基準だとスコアも大きく変わってきます───
うーむ。凄い勿体無いことになってるなあ、ハオ。
あと、中国麻雀の他にも色々な国の麻雀を調べたりしていたのですが、その最中に、ふと、ずっと謎だと思っていた
麻雀のフリースタイル って、まさか世界麻雀の役どれでも適応OK とか、そういうことなのだろうかと思ったりしました。
点数換算方法のすり合わせや、役を判定する審判、実況アナとかはメッチャ大変でしょうけどw
あ。古役もアリだったり?(衣さんが更に強くなっちゃうけど)
可能性としては ”青天井” も捨て難いけど、何かこっちの方が ”フリースタイル”
という単語にハマっている気がしてきた。
日本麻雀頑張って欲しいなあ。
ハオが何故、実質損をしてまで中国麻将を打っているのか?
それは、”日本ルールに合わせた打ち方では、良い牌がまるで引けなくなった” からだそうだ。
そこで、 ”中国麻将を意識して、そのうえで日本のルールにプレイする” ようにしてみたら、また勝てるようになったと。
なるほどなあ。
ルールという壁ブツかり、その結果、全く新しいプレイスタイルを確立した訳だ。
こういう感覚論は好きだよ。リアルでも、一定以上の実力を持っている人にしか味わえない世界だよね。
どんな競技でもフォームを変えるのはアホ程大変なことだし、ハオもきっと相当の努力と苦労をしてきたんだろうな。
─── そして、これはどうでもいい話なのですが
・東場(主人命)
・ドラゴン(超ウルトラハイパーツンデレ)
・中国麻将(ツンデレ) ←NEW!
─── 私の中では、能力達がこんなイメージで固まりつつありますw
しかし驚いたのはハオの銀メダルは ”中国麻将と違うルールに戸惑っていた頃” にとったモノであったということ。
えっ。じゃあ今のハオ(改)は、その頃よりも強ッ!?
なんてこったい。次鋒なんてこったい。
はい。
それにしても、「それじゃ誰も私に勝てませんよ……?」 のハオの表情が良過ぎでした。
上手く表現出来ないのですが、絶妙のそれだなと。
今号は闘牌とドラマの両方が入っていることもあり、特別魅入ります。
神回にして、【咲-Saki-】の魅力全開回ですわ。
でもこの回想って服装からして冬だけど ─── 当時中3だったハオはもう先輩勢と面識があったのかな?
まあスカウトや特待で入る選手は、入学前から練習に参加していることも珍しくないので、ハオもその部類なのかねえ。
あ。そういや、【咲-Saki-】界って、特待入学の選手はいるみたいだけど、セレクション入学した選手はいないのだろうか。
私なんかは自分が落ちた過去があるだけに、もしいるのなら応援したいんだけどな。
………………くそぅ。思い出したら何だか落ち込んできた……(ノ∀`)
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「郷に入っては郷に従えとは言うが 結局のところ培った感覚は曲げなかったわけだ」
「はい どうやら私にはリーチはいらないようです」 |
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どんなピンチでも自分を曲げない ─── まっすぐなハオでいく!!
…………やーでも、リーチ無しでは日本麻雀しんどくないかッ!!(;´Д`)
一発や裏の機会も失ってしまうし、1翻の違いが運命を左右することもある。
勝つ為の中国麻将とはいえども、ハオは総じて勿体無い印象だ。
─── しかし、猛者も色々だね。
かつての衣さんなんかは自分の感覚を信じ選び、咲さんに負けた。そして恐らくはまた進化するのだろう。
逆に、ハオは自分の培った感覚を信じ曲げず、勝てるようになった。そして恐らくはまた強化されていくのだろう。
十人十色だな。
皆頑張れ。
東三局。
「和(フー)」 という宣言と共に和了したのは、またしてもハオ。
放銃したのは、まるで闇の中にいるようだと混乱する染谷先輩。
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ハオ 和了 (ロン・3,900) |
ドラ表示 |
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ここで再び謎なのは、前巡で河に出された
切りでは 待ち 1面、 一盃口+ドラ1の3,900
切りにしておけば 待ち 1面、一盃口+ドラ3の12,000 という手であった。
とどのつまり、これも中国麻将基準 ───
日
本
麻
雀 |
役 |
翻 |
点 |
中
国
麻
将 |
役 |
点 |
|
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3,900 |
坎張 |
1 |
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一般高 |
1 |
一盃口 |
1翻 |
平和 |
2 |
ドラ |
1翻 |
門前清 |
2 |
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花竜 |
8 |
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基準点 |
8 |
トータル |
2翻 |
3,900 |
トータル |
22 |
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【坎張】 |
嵌張待ちで、待ちが一つである手。 |
【一般高】 |
同色同数の順子2つを含む手。
日本の一盃口に相当するが、鳴いていても良い。 |
【平和】 |
全て数牌で、面子4組を順子で構成した手。 |
【門前清】 |
ポン・チー・明槓をしていない門前ロン。 |
【花竜】 |
三色の数牌で、それぞれ一二三・四伍六・七八九の
順子を揃えた手。 |
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日本では加算されないが、ハオは ”花竜” という役を作り上げたことになる。
やるねえ。フー!!(←使い方違う)
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ゆーこ 和了 (ロン・2,600は2,900) |
ドラ表示 |
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東三局(一本場)、振り込んだのはここでも染谷先輩。
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「染谷先輩が今みたいのに振り込んだよ……?」
「あの生牌の西 ─── … いつものまこなら出しそうにないところ ─── やっぱり見えてないのかしら」 |
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と、清澄勢が心配するものだから河をガン見してみたのだけれど、これそんなに酷い振り込みじゃないような気もする。
このくらいの生牌は切っても許されるような…… (私が何かを見落としているだけだったら申し訳ないです)
普段の染谷先輩がそれだけ精度高いってことなのか?
それとも、咲さんが ”今みたいなの” と反応しているから、何か一等特殊めいたモノ……?
んん。分からん。
次号のヤングガンガン発売日は09月20日ですが、 【咲-Saki-】 は休載です。
次は10月04日発売号に掲載予定。
きゅ、休載明けに休載か。
辛い。
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完了 |
一昨年度
西東京 個人戦 決勝 |
宮永照 (三年・白糸台)vs森明日香(?年・??)
山本美穂(?年・??)vs前田??(?年・??) |
得点収支MEMO |
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