月刊少年ガンガン本誌より 【咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A】 <第06話・奪回>


今号の 【咲-Saki- 阿知賀編】 <第06話・奪回>
おや、このタイトルは 【咲-Saki- 本編】 <75局・奪回> と同じかな。
何か共通点があるのかもと思って見返したけど、特にリンクしている部分は無さそうだった。
なかなかの偶然ですね(・∀・)


ではでは、中身の感想へ。
無駄に長くなりました……



東一局。

宥 和了 (ロン・3,200) ドラ表示

安牌無さ気な浅見さんが宥姉へ放銃してスタート。
注目されていた宥姉の能力は ”あったかい色の牌が集まる” というものらしい。

千里山勢は独自データ分析の結果、宥の手牌には が集まり易いと読む。
実際に場にいる泉もそれを確信。
東二局には、 あったかい色の牌に囲まれてヘヴン状態!!(え) な宥姉を索子と筒子のクイタンで狙い打ちにした。
この千里山の分析方法は凄く面白いなー
麻雀は、牌山の牌の組合せは 「約4.3×10185通り」 もあって、配牌の形は 「親:326520504500通り・子:98521596000通り」もあるそうだから、一人の人間に ”牌の偏り” があるのを調べるのは結構な勇者。
【咲-Saki-】の麻雀界なら思い至って当然かも知れないけども(笑)
リアルでは調べる気にもならない部分だなあ。
今まで登場した学校の中で、千里山は実力も然ることながら分析方面でも一枚上手だね。
─── あ。
この東二局、何気に浅見さんも テンパイだったんだな。
まあ役なしだけど。
少しでも点数欲しい状況で、きっちりと危険性を考慮したオリを選択出来るのは素晴らしい。


東三局。

泉 和了 (ツモ・1,300・2,600) ドラ表示

この局は泉の地力ツモで終了。
和了形を見る限り、宥姉に萬子が偏る前提での手作りをきちんとしてるね。


東四局。
宥姉の捨て牌から、泉は彼女が萬子のメンチンを作っている可能性を考えていた。
泉はゲンブツでオリに掛かる。
うん。
確かに、この捨て牌 じゃ普通に染め手を警戒しますね。
メンチンならば最低でも跳満確定ですし、宥姉の特性を鑑みれば私もオリるかな。
─── しかし、ゲンブツからスジ でオリに掛かっていた泉を宥姉が見事捕らえたっ。

宥 和了 (ロン・12,000) ドラ表示

タンヤオ三色ドラ1の12,000
宥姉のアガりに疑問を訴える泉。
「あっれー」 「どゆこと!?」 と分析を振り返る浩子&竜華。

「中と萬子やなくて…赤い牌 ─── か!」

ここで、宥姉の能力は ”あったかい色の牌が集まる” つまり、具体的には ”赤色を含む牌が集まる” という真実が見えた。
これにより対応幅は自動的に広がることとなり、泉も簡単には打てなくなった。
東四局(一本場)も リーチのみで宥姉が制し、次鋒戦は終了。

結果は以下の通り。

順位 学校名 選手名 総得点 個人収支
1 千里山女子(北大阪) 二条 泉 149,300 +5,400
2 越谷女子(埼玉) 浅見 花子 96,500 -9,900
3 劔谷高校(兵庫) 依藤 澄子 82,900 -6,700
4 阿知賀女子(奈良) 松実 宥 71,300 +11,200

次鋒戦では宥姉が一番稼ぎ、千里山に一矢報いた!!
お姉ちゃん頑張ったぁあああああ(´∀`)
泉も完璧には対応し切れずに 「メンド……」 となっていた所が、何だか一年生っぽくて良かったと思います。
皮肉とかじゃなくてね。
関西No,1の学校に数ヶ月でレギュラー入りする大型新人でも、こういう青い側面を持っているのがとても良い。
直感で振り込みを悟ってた所もあったし、彼女はこれから経験を積んで伸びていくんでしょう。

宥姉の能力、”赤色を含む牌が集まる” というのは ───



サッと並べるとこの牌達が集まり易いか。
寒さ起因だとは思っていたけれど、これは思い付かなかった。
立先生の発想力は凄いな。
でも、これ分かったところで、どうやって対応するんだ……
玄のように誓約もないし、 ”あったかくない牌” も度々交じるみたいだから、絶対安牌は無いと思われる。



試合は中堅戦へ。

「その格好で行く気かいな」
「あかん…?」

Tシャツ+ハーフパンツ姿で会場へ行こうとしていたセーラが浩子に確保されててワラタ。
そしてまさかの乙女モード発動っ!!
このセーラの制服姿の有り無しは、そりゃもう好みが分かれるでしょうねw
私はこれはこれでアリ。
可愛いじゃん。
や、でも。
ヌイグルミ持ちや刀装備とか巫女服とかジャージとかいるのに、セーラの格好の何がいけなかったのかw
わかんねー、全てが分かんねー(゚◇゚)

そのセーラは、何と千里山の特待生!
去年までは千里山のエースを務めていた程の逸材らしい。
しかも特待特典が 「学校でスカートはかんくてええって条件で特待なったのに」 という。
学費免除等は聞いたことあるけど、ス カ ー ト で !?
これ千里山のスカウトサイドからしたら 「そんなんで良いの?儲けた」 になるのか 「これは風紀的にヤバイ」 になるのか、どっちなんだろう(笑)
姫松(南大阪)スカウトサイドとの奪い合いとか無かったのかねえ。
逆に、姫松の洋榎主将も特待だから、千里山からの誘いもあったりしたのかな。
あと北大阪の荒川憩も気になる。
……これは 【咲-Saki- 大阪編】をやるべきやな。
 
そんなこんなで、中堅戦 ─── 東一局・東二局・東三局。

憧 和了 (ロン・7,700) ドラ表示

憧 和了 (ツモ・1,000・2,000) ドラ表示

憧 和了 (ロン・3,900) ドラ表示

鳴きを使った憧の三連続和了。
咏プロ曰く、「阿知賀はこの子が一番うまいね。上級生3人が特殊だから埋もれちゃってるけど」
竜華曰く、「あの子が千里山に転校してきたらうちの1年生でトップテンに入りそうや」
おお。憧は全国区で高評価なんだな。
特殊能力はないけど、副露センスピカイチな子か。
和とはまた少し違ったデジタル打ちだね。


東四局。

セーラ 和了 (ツモ・3,000・6,000) ドラ表示

対するセーラは、「3,900を3回刻むより 12,000を和了るほうが好きやねん」 という高打点狙い。
このアガりに、「「より多く奪う…!!」」 と負けず嫌い対決のゴングが鳴った。
憧は頭脳派だけど熱くなる子だな。
この性格、第01話からずっと好きだわー
悪い方面に働くこともあるかも知れないが、とにかく好きだわー

”小さく多くアガる or 大きく少なくアガる” は、個人的好みとしては、大きく少なくアガりたいかも知れない。
理由 → 気持ち良いから(えー)
でもそんな腕はないので、結局小さくなるんですけどね……
ただ戦術的に真面目に考えると、”小さく多く” の方が、それだけ他家の手も潰せるので、そっちのが有効かなとも思う。

─── そして、中堅戦は終了。
結果は以下の通り。

順位 学校名 選手名 総得点 個人収支
1 千里山女子(北大阪) 江口 セーラ 169,200 +19,900
2 阿知賀女子(奈良) 新子 憧 87,400 +16,100
3 劔谷高校(兵庫) 古塚 梢 72,200 -10,700
4 越谷女子(埼玉) 水村 史織 71,200 -25,300

阿知賀が二位に踊り出た!
憧、稼いだなー!!
鳴き戦術だとどうしても打点低めになりがちだけど、この結果を見ると懸念する程でもなさそう。
怜の加入が無ければセーラは今年もエースポジションだったでしょうから、それを相手にしてのこのプラス収支は大金星もの。



副将戦。
怜から、灼のボウリンググローブへのツッコミがあって、逆にこっちが そこ!?ってツッコミ返ししたくなったw
ふっ。最早、グローブ程度でツッコミとか片腹大激痛(懐かしの衣語)
いや、怜のツッコミは正しいよ。
正しい筈なんだよ。
読者側が鍛えられ過ぎただけなんだ……


東一局。

森垣 友香 和了 (ツモ・8,000オール) ドラ表示

リーチメンタンツモ一盃+ドラ4という大物手をアガったのは兵庫の……えっと、兵庫の…… だっ、誰?
こんな美人いたかと思ったら、前号で 「 (゚〜゚) 」 ←こんな口をしていた子ですか!?
ひゃー美人だ。
しかも一年生でこの大暴れっぷり。兵庫は大将も一年生みたいだし、来年再来年に黄金期くるかもよ。
副将・森垣友香&大将・安福 莉子、この一年生コンビは今年から確実にマーク対象になっているだろうな。

─── 副将戦終了。
結果は以下の通り。

順位 学校名 選手名 総得点 個人収支
1 千里山女子(北大阪) 船久保 浩子 171,700 +2,500
2 劔谷高校(兵庫) 森垣 友香 95,400 +23,200
3 阿知賀女子(奈良) 鷺森 灼 91,800 +4,400
4 越谷女子(埼玉) 宇津木 玉子 41,100 -30,100

兵庫盛り上がってる、これ絶対兵庫応援席盛り上がってる!!
TVの前では森垣コールが起きているに違いない。
私も兵庫県民の端くれ、こんな逆転劇されたらTVの前から離れられない。

灼も特殊な打ち筋を持っているみたいだけど、今回は描写がなくて残念だ。
埼玉の玉子さんも活躍なかったけど、その強烈なキャラ付けで爪痕残してくれたw
使い捨てするには勿体無いくらいのリアクション王。
ノオォォである!!
ちっ。嫌いじゃないぜ(え)


─── そして大将戦へ。
場はいきなり後半戦南三局。
穏乃は誰かのダマッパネ  に放銃していた。
ダマッパネ? 初めて聞いたな…… これひょっとして 【咲-Saki-】 オリジナル表現?
↑なんて思って検索掛けてみたら、全然そんなことはなかった!!
危ない。まだまだ知らない麻雀用語が沢山あるなあ。

─── 大将戦途中経過はこんな感じ
千里山女子(北大阪)・180,400 劔谷(兵庫)・93,600 阿知賀女子(奈良)・81,700 越谷女子(埼玉)・44.300

南四局(オーラス)
準決勝へのボーダーライン、2位劔谷との得点差は11,900点。
逆転を狙う穏乃の配牌は ドラ表示
うわ。ゴミ配牌……キツイな。
私なら何を狙いますかねえ。
手なりに進めつつ、三色様子見、いけそうなら混全、純金、ドラの複合……くらいか。
いずれにせよ、跳満手を作るのは難しい配牌だ。

しかし、当然ながら穏乃に諦めの色はない。

「できたっ 逆転手───!! 高目ダマハネ!」

穏乃の手に このような形が出来上がった。
おおう。
あの配牌からムダヅモなしでテンパイか……スゲー。
穏乃やるじゃん。

穏乃の手は、安目の でアガると、リーチ+ドラ2の5,200しかないから、劔谷から直撃したところで裏が乗らないと届かない。
ところが、高目の でアガると、一盃口純金+ドラ2の12,000で逆転可能!
リーチを掛ける必要もないので、穏乃は当然 待ちのダマで待つ。

しかし、安目の当たり牌 を千里山が出し、続いて劔谷が を出した!!
同巡フリテンさえなければ逆転出来ていた筈だが、穏乃はこの手をアガれない。
私なら半泣きになる。

「これはさすがに千里山と劔谷で決まりでしょうか」
「終わらないうちにそういうことを口に出すなよアナウンサー
 あいつのツラ見ろ むしろ何か始まってるぜ」

何か始まってるぜ!!
確かにこれは平等であるべきアナウンサーが口にしちゃいけないことだったかも知れない。
学生の試合ならば尚更。
まあニュアンスの問題だけど、 「決まりか!?」 とかならまだ良かったかも。
─── で、ちょっと話はズレるけど ”事実上の決勝戦” みたいな単語も私は苦手だな。
優勝候補同士が序盤で当たっちゃった時とかによく聞くけど、そりゃないぜ。
気持ちは分かるが、一回戦は一回戦、決勝戦は決勝戦。
他ブロックで勝ち抜いてきた相手に失礼だ。
それこそ、クジ運も実力の内ってね。

一盃口純金+ドラ2の手をアガれなくなった穏乃は、続いて をツモり 手牌を三暗刻手に変化させた。
当たり牌は
ただし ではツモ三暗刻+ドラ2の8,000で劔谷に届かない上に、すでに河に二枚出ていて、残り二枚を穏乃が持っているので、完全に死んでいる。
ならばツモ三暗刻+ドラ3の1,2000で逆転可能。
しかし は河に一枚、穏乃が二枚を保有しているので、残りは一枚。
穏乃はこれをツモらなければならない。

「…って言ってるそばから」

言ってるそばから、越谷女子がラストの を切った。
三暗の目もなくなった穏乃は をツモり を落とす。
次には をツモり を落とした。

「七対子─── …!!」

穏乃の手は最終的に となり、七対子+ドラ2で6,400の手に。
当たり牌は のみ!!
その当たり牌 を越谷女子が切るが、これでは 劔谷(兵庫)・93,600 阿知賀女子(奈良)・88,100で2位に届かない。
スルー。
そして、これを見た劔谷は が通ると読んだのか、同様に を切る。
しかし、穏乃が狙っていたのはこれだった!!

「ロン! 6,400!!」

山越しの直撃。
オーラスの直撃は倍計算になるので、実質この6,400は12,800点っ。
即ち ─── 劔谷(兵庫)・87,200 阿知賀女子(奈良)・88,100 となり、阿知賀の逆転!!
準決勝進出を決めた。
うぉおおおおおおおお!!!!おめでとう ヽ( ゚Д゚)人(゚Д゚ )ノ
理屈で分かる分、この闘牌面白かったなあ。

そして、この後に控え室で爆泣きする兵庫のことを考えると胸痛。
オーラス最後の一撃で逆転されるって……これダンラスよりよっぽど引きずるだろうね……
しばらくは卓に近付けなくなったり、牌握れなくなりそう。
頑張れ一年生。
森垣さんは安福さんをメチャクチャ抱き締めてあげるべき。

しかし、色々な人が感じたと思うのですが、この穏乃の諦めないスタイルと某風越の華菜ちゃんとがどうしても被るなあw
華菜ちゃんが勝てなかったのは主人公じゃなかったからやねんな……
これぞ正真正銘の超えられない壁。
いやでも、負けても華菜ちゃん余裕で格好良かったけどさ(真顔)



史上初の3連覇へ向けて、白糸台は照のインタビュー。

「今年も手強いチームが多くて試合がとても楽しみです!
 一生懸命頑張ります! 応援よろしくお願いいたします!」

…… ( ゚д゚ )
明るっ!?
愛想良っ!?
爽やか!?
アニメ先行イメージがあったせいで、スマイル見た瞬間に時間が止まったわw
ええええ。
普通に良い子っぽい……DVD8巻の暗黒照は黒歴史確定なのか。
最強で可愛くてマスコミにも愛想良いとか、【咲-Saki-】界の麻雀プロ団体から全指名くるんじゃないか?
こんなキャラでこられると、え。咲さんホントに何したんだ。という疑問が深まる。
幼少咲さんが照相手にプラマイゼロ連発して、その手抜きを怒ってるとかしか思い浮かばない。
宮永姉妹の確執の真相は、いつ頃に判明するのだろう。
早く仲良しに戻れると良いのだけれど。

しかし、チーム虎姫以外の麻雀部員達は 「おつかれさまです!」 な場面には頭下げて道作ってなきゃいけないルールでもあるのだろうか。
少し怖かった……(笑)やはり校風(部風?)は厳しそうだね。
宝塚みたいだと思った。
何かのTVで昔観たけど、彼女達は先輩が電車に乗っているかも知れないので、沿線付近を歩いている時には、電車が通る度にお辞儀しないと駄目らしいですね。
しかも通ってる間ずっと。
サボってるのを見咎められると苛め… 怒られるんだってさ。
私も体育会系に育ってきた方だとは思うけど、こういう怖いのは苦手だ。

─── あと、この場面で思い出したのは 【夜王】 という漫画の一部分。
もう漫画自体は売ってしまったので、画像はネット上から拝借しましたが ───


完 全 に 一 致 … !!

シンクロ率98%!
照&菫さんはジュリエットだったんだよっ!!(謎)


「やーでも 3連覇はまず間違いないでしょうね」
「そりゃあな 千里山に荒川憩と愛宕洋榎でもいれば いい勝負ができたかもしれないけど」

こちらは記者達の会話。
洋榎主将キタァアアアーーー!(゚∀゚)
ホント強いんだな。
でもこうして考えると、大阪は、千里山女子(北大阪)・姫松(南大阪)・三箇牧(北大阪)で、主力戦力の分散が上手くなされてしまったのか。
赤土さんが言う ”総合力” は千里山が頭一つ抜けてるんだろうけど、エースクラスが綺麗にバラけた?
夢オチでも良いから(え) 白糸台vs大阪選抜やろうぜ!!


そして、最後にはモモが登場!?
阿知賀の展開は心の底から読めない。
次号も楽しみです。


次号の月ガン発売日は02月10日で、【咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A】が掲載予定です。
ただし、その前の01月20日にはヤンガンが発売、【咲-Saki- 本編】 & 【咲日和】が掲載されます。


01.17. 全国大会 トーナメント表 10.12. 全国大会 総合グラフ MEMO
12.20. 全国大会 和了 MEMO 12.20. 全国大会 得点収支 MEMO
01.17. 咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A 和了 MEMO



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